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LIMEXとは?
LIMEXの特長
LIMEX(ライメックス)とは、炭酸カルシウムとポリプロピレン等の熱可塑性樹脂などからなる新しい複合素材です。重量比にして50%以上を占める炭酸カルシウムは、採掘された石灰石を粉砕して製造されます。地球上に無尽蔵に存在すると言われる石灰石は、日本だけでも240億トンが埋蔵され、自給自足できる資源です。枯渇リスクの非常に低い資源といわれています。
さらにLIMEXは水をほぼ使用せずに製造されており、環境負荷を低減につながる素材です。
現在ペレットタイプのプラスチック代替製品とシートタイプの紙代替製品があります。
紙代替 LIMEX Sheetの特長
石灰石を主原料とするLIMEX Sheetは、プラスチックや紙の代替として使用することが可能な素材です。
石油由来プラスチック製シートの代替として
従来の石油由来プラスチック製シートに比べ、石油の使用量を大幅に削減できます。原材料の調達から処分(焼却)までのライフサイクル全体でCO2排出量も抑えることができます。供給安定性も優れており、価格の変動が少ないため、安定した価格で提供が可能です。
紙の代替として
紙と比較し、製造過程で使用する大量の水を削減できます。また、耐水性に優れており、一般的な紙製のポスターと比較して破れにくい特徴があります。通常、紙の印刷物に耐水性を持たせる場合は、表面にラミネート加工が施されますが、LIMEX Sheetは単一素材で作られた製品と同様、再資源化可能性が高く担保されています。
SDGs 4項目に対応
<LIMEXの核にあるSDGs12>
SDG12「循環型の消費と生産」
LIMEXの主原料である石灰石は、地球上に非常に豊富に存在する資源です。これを活用することで、他の希少な資源の使用量を削減します。また、石灰石はリサイクルの過程で熱を加えても、プラスチックや紙のように劣化しません。リサイクル可能性が非常に高く、サーキュラーエコノミーに貢献できる素材です。
< 紙代替による環境への貢献 >
SDG6「水資源の保全」
紙パルプの原料となる樹木は水のない地域では育つことができません。一方で、LIMEXの主原料である石灰石は、水資源の乏しい国や地域にも存在します。また、LIMEXは、その製造過程においてもほとんど水を必要とせず、水源を圧迫することはありません。LIMEXは紙に比べ、ライフサイクルにおける水資源消費量を99%抑えることが可能です。
SDG13「気候変動対策」
LIMEXは、原材料調達や製造過程において発生する温室効果ガスが少なく、気候変動への影響を抑えることができます。ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的分析手法を用いて、製品のライフサイクルにおける環境影響を算定し、素材開発に活用しています。
SDG15「陸域生態系の保全」
LIMEXの製造時には、原料として紙パルプを全く必要としないため、紙パルプの原料である樹木の伐採を回避することができます。LIMEXは紙に比べ、ライフサイクルにおける木資源使用量を99%抑えることが可能です。
種類と厚みのラインナップ
LIMEXの厚さはμm(マイクロメートル・ミクロン)で表されます。