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LIMEX LABO
LIMEX(ライメックス)の耐久性実験【屋外リベンジ編】
以前、屋外に設置していたライメックスシートが2ヶ月程度でボロボロになった記事を掲載しました。
※過去記事はコチラ
以前使用したライメックスシートは、初期ロットの古いものでした。
そのため、残念な結果になってしまったのではないかと仮説を立てました。
ライメックスシートは2011年ごろに誕生した新素材。
常に改良が加えられ、日々進化しています。
では、改良された現在のシートだとどのような結果になるのか。
入荷したばかりの現行ロットで屋外耐久実験に再チャレンジです。
実験は3種類の厚み 200ミクロン、300ミクロン、400ミクロン で実施します。
季節が違うため(前回は夏、今回は冬)紫外線量に差はあるものの、前回よりも長持ちしてくれることを願いながら、およそ2週に一回経過観察を行うことにしました。
ライメックスシートを貼ったこのガラス窓は南向きで周囲に障害物も無いため、紫外線をたっぷりと浴びます。
いつ観察したのか分かるように、しっかり記録を残していきます。
経過観察その1【11月7日】
実験開始から2週間ほど経ちました。
3種類すべて特に変化は見られませんでした。短期の屋外ポスターなどには問題なさそうです。
引き続き計測していきます。
経過観測その2【12月7日】
実験開始から1ヶ月半ほど経過しました。
前回の実験では2ヶ月でぼろぼろになってしまったため、触って確認してみました。
しかしどの厚みも特に目立った変化がなく、まだまだ問題なしです。
この時点でライメックスシートの進化を大いに実感できています。
経過観測その3【1月11日】
計測し始めて2ヶ月半。ついに変化が起き始めました。
その変化とは「反り」です。
厚みの薄い順に養生テープで固定されていない辺が反ってきました。
最も厚い400ミクロンは気持ち程度ですが、薄い200ミクロンは触らなくても分かるほど反っています。
ただ、シートの表面は前回のようにボロボロの状態ではなく、初日とほとんど変わらない状態でした。
経過観測その4【3月15日】
ライメックスシートが反り始めて2ヶ月、実験開始からはおよそ4ヶ月半が経ちました。
前回のようにボロボロの様子はまだ見られません。
一方で、ライメックスシートの反りはどんどん強くなっていきました。
400ミクロンでも反りが見られ始め、200ミクロン・300ミクロンは固定用のテープを徐々に剥がし始めるほど反りの力が強くなっていました。
厚みのある400ミクロンなら、4ヶ月以上ほぼ変化なしで耐えることがわかりました。
手で触ってみると、表面の質感はあまり変わらないものの、シートの端は乾いた質感になっていました。
柔軟性が無くなり、裂ける(割れる)ような感覚があります。
そして・・・
経過観測その5
計測開始から半年、日数にして173日。
200ミクロンがボロボロの姿で落ちていました。
この日は風がかなり強かったので、その影響で裂けてしまったのかと思います。
というわけで、ここで実験終了です
半年間耐え抜いた300ミクロン・400ミクロンは窓から剥がしてみると、筒状になるほど反り返っていました。
まとめ
前回およそ2ヶ月でボロボロの姿になったライメックスシート。
改良されている今回のシートでは、どの時点をアウトと捉えるかで変わりますが、およそ半年間は耐久ができました。
紫外線を浴びたライメックスシートは「反り」の症状がでることがわかりました。
この反りを許容できるのであれば、半年耐久OK。
「いやいや、反ったらアウトでは」と捉えるなら2ヶ月半までOK。
ただ、これは一番薄い200ミクロンの話です。
倍の厚みがある400ミクロンは、感覚的には200ミクロンの倍程度の耐久性はありそうです。
当然厚くなれば価格も上がりますので、用途によって適切な厚みを選ぶことが大事ですね。
まとめ
前提として、ライメックスは普通の紙より遥かに耐久力があります。
※耐久力は今回実験したような「屋外に直貼り」でどれだけ耐えるかという意味です
現在のライメックスシートは少なくとも3ヶ月ほど紫外線に耐えることができますので、日光雨風に晒される状態でのポスターとしての使用は十分耐えるものであると言えます。
今後は、夏の強い紫外線でも同様の耐久があるのかどうか、四方を固定した場合の耐久はどうか、印刷がある状態ではどういう変化をするか、このあたりを調べていこうと思います。
それでは、次回もお楽しみに。