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LIMEX(ライメックス)の耐久性実験-カラーver.【屋外編】

LIMEX LABO

LIMEX(ライメックス)の耐久性実験-カラーver.【屋外編】

紙と比べてたいへん丈夫なライメックスシート。
過去2回屋外実験を行いましたが、どちらもシートそのものとしての特性を測るためのものでした。

過去の実験はこちらから

これまでが真っ白のライメックスシートであっただけに、今回はカラー印刷した場合どのような結果になるのか、実験していくことにしました。

今回実験に使用したものは
・200μのオフセット印刷(上下固定/上下左右固定)
・300μのオンデマンド印刷(上下固定)
の計三種。

厚みも印刷方法も異なりますがそれぞれの特性を長期間観察しました

印刷物の敵、太陽光による退色

実験を始めて1ヶ月半、そろそろシートに変化が出始める頃かと観察しに行くと、印刷したものが退色していました。

やはり印刷物だと太陽光によってイエローやマゼンタの色が落ちてしまっています。

また、第二回よりも早い時期に、ライメックスシートは反りが出始めました。

実験開始から1ヶ月半に反りが見られたということで、やはりライメックスシートそのものにも太陽光の紫外線量によって劣化に差がありそうです。

そしてついに

実験開始から2ヶ月半程が経ち、ついにオフセット印刷200μ(上下固定)が反りの力に耐えきれず、裂けてしまいました。

拡大してみてみると…

複数箇所から亀裂が生じていて、シートの表面も裂ける寸前のヒビが入っています。太陽光を浴びていた面は、イエローやマゼンタで印刷された面影は一切なく、シアンとブラックの2色になりました。

上下左右の200μオフセット印刷は、反りを抑えているためか今のところ亀裂は入っていませんがシート全体にヒビが入っています。

シートそのものはこのようにして劣化しているようですね。

※夏期休業後に確認したら固定されていないところだけボロボロになっていました。

印刷方法と耐久性

オフセット印刷の200μは実験終了となりましたが、オンライン印刷の300μは継続して実験を行いました。

最終的には開始からおよそ100日あたりで裂けてしまいました。
退色して本来のパンフレットと全く異なる色をしています。

実験していたシートをよく見ているとあることに気が付きました。

シートの劣化や亀裂が入った箇所は色がのっていない白地のところでした。オフセット印刷では色が乗っているところからも劣化や亀裂が起きているため、オンデマンド印刷はライメックスシートの劣化を抑えるコーティングの役割があると推測できます。

まとめ

今回は印刷したライメックスシートでの屋外実験を行いましたが、

  • 紙の印刷物と同様に紫外線による退色が行われる
  • これまでの屋外実験と比較し、季節による劣化速度に違いがある
  • オンデマンド印刷の場合、コーティングの役割を果たし劣化の速度を遅くする可能性がある

といった実験結果が得られました。

今回の結果から、次回はオンデマンド印刷で全体を印刷したライメックスシートを屋外実験してみます。

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